認知症型の高齢者自動車運転 危険例
認知症型の高齢者自動車運転 危険例
近年、認知症の高齢者の運転による事故が多発し、社会問題になってきています。
いくつか例にしますと
1.アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症の人は、空間認識をつかさどる頭頂葉が委縮するので方向感覚がなくなりがちです。
例)道を逆走していた
運転していたら急にパニックになり、交差点の中で止まった
2.ピック病(前頭側頭型認知症)
ピック病の人は、人間の理性や感情をつかさどる前頭葉だけが委縮するので、対人関係のトラブルなどの危険があります。また理解不能な行動をとることがあります。運転能力は保持されることが多いといわれています。
例)事故を起こしのに、反省せず、相手と喧嘩になる。
高速道路で車から降りてしまう。
このような背景を受け2015年6月から75歳以上を対象に認知機能検査を強化した道路交通法が成立しました。
★ 75歳以上の場合3年の免許更新時に認知機能検査を導入。
★ 認知症の恐れがあると分かれば医師の診断義務。
★ 認知症と認定されれば、免許停止や取り消し。